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トピックス

過去のトピックスはこちらから

2025.03.24 【重要】アプリアップデートを行いました。天気情報のページを廃止し、YouTubeチャンネルページに差し替えました。身体活動データ取得の挙動のエラーを修正しました (iOS版)。アプリをお使いの方は、App StoreおよびGoogle Playからアプリの更新を行っていただきますよう、よろしくお願いいたします。

2025.03.07 【重要】Android版のアプリアップデートを行いました。Googleの仕様変更を受け、Google Fitの連携先としてHealth Connectを利用し、Health ConnectからASHAREへデータを転送するよう仕様を変更しました。Android版アプリをお使いの方は、Google Playからアプリの更新を行っていただきますよう、よろしくお願いいたします。

2025.03.07 プライバシーポリシーを改訂しました (ver4.0)。Googleからの要請に伴い、「2.個人情報の取得方法」について、アプリが取得するデータの種類を明記しました。

2025.02.20 【重要】アプリアップデートが完了しました。バージョン4.0.0をリリースしました。同月内におけるログインしなかった日の抑うつ・不安スコアの事後入力ができるようになりました。予測処理を改善し、より早く結果が表示されるようになりました。「ASHAREレベル」を導入しました。ログインやフィードバック・結果の入力でポイント・ランクがたまります。チュートリアル画面の表示形式を修正しました。アプリをお使いの方は、App StoreおよびGoogle Playからアプリの更新を行っていただきますよう、よろしくお願いいたします。

2024.10.23 【重要】アプリを運営・管理する北里大学医学部公衆衛生学において、新たな研究を行うことになり、それに伴いアプリユーザーのログデータを使用いたします。研究へのデータ利用に同意をされない方は、オプトアウトの手続きに沿ってご連絡ください。研究室HPの該当ページはこちらです。

アプリのインストール

ASHAREはデータ通信費を除いて無料でインストール・利用できます。アプリがサポートしているバージョンは下記のとおりです。
- iOS版:iOS version 12.0 以上
- Android 版:Android version 5.0 以上

Download on the App Store Badge_GooglePlay_JP

このアプリをご利用いただくには、ASHAREとは別に、iOS版では「ヘルスケア」、Android版では「Google Fit」および「ヘルスコネクト」をインストールし、身体活動に関するデータを連携する必要があります。
Androidバージョン4.0.1から、ヘルスコネクトを利用する仕様へ変更しました。Android版におけるGoogle Fitとヘルスコネクトの連携に関する解説はこちら
スクリーンショットつきの解説は事前準備のページもご覧ください。

ASHAREの機能と目的

ASHAREは、労働者の身体活動促進とメンタルヘルス不調の予防のために作られたアプリです。あなたの身体活動のパターンや、働き方の情報から、人工知能の技術を利用して、翌日の抑うつ・不安を予測します。
このアプリを使っていただくことで、ユーザーは
- 自分の身体活動パターンと気分をモニタリングし、
- 自分の身体活動とメンタルヘルスが関連していることを理解し、
- 未来の身体活動を変容することを通じて、
- リズムよく穏やかな日々を手に入れることを目指せます。

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このアプリでは、みなさまのスマートフォンに記録された身体活動データや性別・年齢、就業状況などの情報から、翌日の気分を「晴れ」「曇り」「雨」の3段階で予測します。この仕組みには、人工知能の技術が利用されています。
また、ASHAREは、予測された結果に対するフィードバックコメントを提供します。
気分の予測結果や身体活動データは利用者の希望に応じて利用者間で共有されます。利用者は、基本属性 (年齢・性別など) や就業状況 (職種・雇用形態など)、および好きな身体活動の種類などから、似たような特徴を持つ労働者のデータを閲覧することができます。特に抑うつ・不安が低い状態を維持できているユーザーを「ベストパフォーマー」として集計し、その身体活動パターンが参照できます。

メンタルヘルス予報の仕組み

開発過程では、労働者から取得された約3.5年分の身体活動データと就業状況、および翌日の抑うつ・不安の水準がセットになったデータ (教師データ) を用いて、翌日の抑うつ・不安の水準を予測する深層学習モデル (いわゆる人工知能) が作成されました。深層学習モデルは、参加者の毎日の抑うつ・不安の水準を76.3%の精度で予測し、特に精神的に健康な状態の予測は81.6%と比較的高い精度を示しました。

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上記の図は、テストデータにおける抑うつ・不安得点の予測精度の結果を示しています。深層学習モデルの予測値 (横軸) と実測値 (縦軸) との相関は0.679±0.05 (R2=0.463±0.07) を示し、抑うつ・不安の分散の45%以上をモデルで説明しました。

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上記の図は、深層学習モデルが予測した翌日の抑うつ・不安の水準別に、前日の身体活動時間の平均値をプロットしたものです。青のプロット (翌日の抑うつ・不安が軽症[=健康な水準]) を見ると、朝 (7~9時)、昼 (12時ごろ)、夕方 (18~19時) に10分程度の活動のピークがあり、これが健康な生活リズムを反映していると考えられます。一方、オレンジ (閾値下症状)、赤 (重症) のプロットは、 特に昼や夕方のピークが少なく、活動時間が短くなっていることが分かります。

この仕組みについてもっとよく知りたい方は、下記論文をご覧ください。
- Watanabe K, Tsutsumi A. JMIR Form Res. 2022;6(11):e40339. doi: 10.2196/40339.

アプリの効果評価

身体活動とメンタルヘルス

身体活動の促進は、抑うつ、および不安の治療・予防に有効とされています。
これまでの研究から、身体活動水準を高く保つことで、うつ病の発症リスクが約20%低減されることが分かっています。「身体活動水準が高い」ことの基準には「1週間当たりの中高強度の活動 (少し心拍が高くなる、歩行以上の強度を持つ活動) が150分以上である」というものがよく用いられます。しかし、これより少ない時間でも、少しでも長く活動時間を確保することで、気分の落ち込みや不安な気持ちを改善することに役立つことが知られています。
特に、余暇時の身体活動は、仕事時や移動時の身体活動に比べて気分の改善との関連が強いため、気晴らしややりがいの充実におすすめです。反対に、仕事時の活動は、気分の改善に役立たないか、むしろ負担になってしまうことも考えられます。

上記の情報を裏付ける文献
- Schuch FB, et al. Am J Psychiatry. 2018;175(7):631-648. doi: 10.1176/appi.ajp.2018.17111194.
- Mammen G, Faulkner G. Am J Prev Med. 2013;45(5):649-57. doi: 10.1016/j.amepre.2013.08.001.
- White RL, et al. Am J Prev Med. 2017;52(5):653-666. doi: 10.1016/j.amepre.2016.12.008.

アプリに関する研究・論文

現在、このアプリを使用することによる身体活動促進、およびメンタルヘルス改善への効果を検証しています。気になる方は下記論文をご覧ください。論文情報は随時更新します。
1) Watanabe K, Tsutsumi A. JMIR Form Res. 2022;6(11):e40339. doi: 10.2196/40339.
2) Watanabe K, Okusa S, Sato M, Miura H, Morimoto M, Tsutsumi A. JMIR Form Res. 2023;7:e51334. doi: 10.2196/51334.
3) Watanabe K, Hikichi H, Imamura K, Sakuraya A, Yoshikawa T, Izawa S, Eguchi H, Inoue A, Yoshida K, Orihashi Y, Tsutsumi A. BMC Public Health. 2024;24(1):601. doi: 10.1186/s12889-024-18112-w.
4) Watanabe K, Sato M, Okusa S, Tsutsumi A. JMIR Mhealth Uhealth. 2025.

また、効果検証に参加いただく企業様を随時募集しています。ご興味のあるご担当者の方は、下記お問い合わせ用のメールアドレスか、アプリ開発を担当した研究者まで個別にお問い合わせください。

2025年の効果検証論文 (上記論文リストの4) にて、非無作為化比較試験におけるアプリの効果検証結果を報告しました。

この研究では、7つの職場に研究に参加してもらい、うち5職場67人にASHAREを利用してもらいました。一方、残りの2職場17名には、これまでに身体活動促進効果が認められている職域のプログラム (従来プログラム) を提供しました。
3ヶ月後の追跡調査を完了した78名を対象に解析を行いました。その結果、両群で身体活動水準は増加しました。また、アプリ使用群 (n=61) では抑うつ・不安を示す人の割合が維持された (31.1 → 31.1%) のに対し、対照群 (n=17) ではその割合が増加しました (29.4 → 47.1%)。残念ながら群間の統計学的な有意差は認められませんでしたが、通常の身体活動促進プログラムよりも、より抑うつ・不安の低減を狙ったアプリであることが示唆されました。
また、アプリを3ヶ月間継続して利用してくださった方 (n=12) については、抑うつ・不安を示す人の割合が有意に減少しました。ただし、このサブグループは事前に設定されたものではなく、また研究開始時の抑うつ・不安が高い傾向がみられたため、アプリ使用による効果の評価は慎重に行う必要があります。

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アプリの継続利用率は3ヶ月間で19.7% (12/61) で、その利用率は市場のヘルスケアアプリよりは高かったものの、職場単位でメンタルヘルス改善の効果を得るには十分ではありませんでした。アプリを継続利用してもらうことはヘルスケアアプリの大きな課題の一つになっています。

カギとなるのは、職場の健康増進担当者との連携です。今回の研究では職場の健康増進担当者と労働者のそれぞれにアプリの満足度等の調査を行いましたが、健康増進担当者が対照群で提供されたプログラムと同じくらいアプリを評価してくださっていたのに対し、労働者の評価は対照群のプログラムに対する評価よりも低い結果となりました。健康に関する取り組みが職場単位で導入されると、動機づけの高い人と低い人には差が生まれやすく、中にはやらされ感 (アプリを「使用しなければいけない」という感覚) を感じさせてしまう恐れがあります。健康増進担当者や、あるいは職場の管理監督者にこのアプリの意義を適切に理解してもらい、疑問や不満を拾いながら利用を進めてもらう仕組みづくりが必要だと考えられます。

もちろん、アプリそのものの機能をより充実させ、よいアプリにしていくことも不可欠です。ASHAREでは今後も予測精度の修正・機能の拡充を予定しています。

利用者の声

ASHAREを利用いただいたみなさまから、ASHAREの魅力や活用法についてお伺いしました。

インタビュー:自分の気分のパターンに気づける。ただ身体活動を増やすだけでなく、メンタルヘルスに絡めているというのが新しい。(豊橋鉄道株式会社 赤川景子 さん)

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収集されるデータやその利用について

このアプリケーションは、ユーザーが利用登録をするとき、個人を特定できる情報としてメールアドレスを取得します。また、ユーザーがアプリケーションを利用する際には、加速度計や位置情報から算出された身体活動に関わる情報を取得します。取得された情報は、Webサーバー上で管理されます。
取得されるデータやその管理の詳細については、アプリのプライバシーポリシーで詳しく記載しておりますのでご確認ください。

【重要なお知らせ】アプリを運営・管理する北里大学医学部公衆衛生学において、新たな研究を行うことになり、それに伴いアプリユーザーのログデータを使用いたします。研究へのデータ利用に同意をされない方は、オプトアウトの手続きに沿ってご連絡ください。研究室HPの該当ページはこちらです。(2024.10.23)

不具合に関する情報

エラーについての情報

過去のエラーについてはこちらから

2024.08.29 現在、サーバーとの通信方法に変更が生じたため、通知の挙動が不安定になることが確認されています。修正を行いますので、しばらくお待ちいただきますよう、よろしくお願いいたします。 対応状況:解決(2024.09.17):通知の挙動が不安定になる現象について、このほど修正が完了いたしました。ユーザーのみなさまにはご不便をおかけしてしまい申し訳ありませんでした。

2024.08.23 現在、Android端末の通知が正常に配信されないことが確認されています。修正を行っていますので、しばらくお待ちください。 対応状況:解決(2024.08.24):Android版における通知について修正が完了いたしました。ユーザーのみなさまにはご迷惑をおかけいたしました。

2024.08.08 現在、一部ユーザーからメンタルヘルス予報の結果が正確に行われていない (0.00点になってしまう) 旨の報告を受けています。状況について精査しています。いましばらくお待ちください。 対応状況:解決(2024.08.13):本日、メンタルヘルス予報の機能の修正が完了しました。ユーザーのみなさまには長らくお待たせしてしまい申し訳ありませんでした。

2024.07.17 現在、一部ユーザーから身体活動パターンの記録が正確に行われていない旨の報告を受けています。状況について精査しています。いましばらくお待ちください。 対応状況:解決(2024.07.17):ヘルスケア/Google FitのASHAREに対する連携 (身体活動の情報の提供許可) が、自然と解除されてしまう例があるようです。端末によっても異なるかもしれませんが、OSのアップデート、一定期間ASHARE/ヘルスケア/Google Fitを使用しなかった場合のディープスリープの設定などが影響していることが考えられます。連携の再許可は、各端末の「設定」から行えます (ASHAREの設定からは行えません) ので、同様の現象が出た方は参考にしてください。

2024.07.11 一部のユーザーにおいて、メンタルヘルス予報の更新に数十秒程度と比較的長い時間がかかることが報告されています。予報更新のプログラムに問題がある可能性を精査しています。パフォーマンスの改善に努めますので、いましばらくお待ちください。 対応状況:解決(2025.02.20):バージョン4.0.0から、予測処理を改善しました。以前の処理に比べて、スコア表示までの時間が実機でおよそ30%短縮されました。

バージョンリリースノート

過去のリリース情報についてはこちらから

iOS版
- バージョン4.0.1リリース (2025.3.24) 天気情報のページを廃止し、YouTubeチャンネルページに差し替えました。身体活動データ取得の挙動のエラーを修正しました。
- バージョン4.0.0リリース (2025.2.11) 同月内におけるログインしなかった日の抑うつ・不安スコアの事後入力ができるようになりました。予測処理を改善し、より早く結果が表示されるようになりました。「ASHAREレベル」を導入しました。ログインやフィードバック・結果の入力でポイント・ランクがたまります。チュートリアル画面の表示形式を修正しました。
- バージョン3.0.2リリース (2024.10.31) 「サルーテくんのひとこと」の表示形式と、管理画面上の処理を修正しました。
- バージョン1.0.4リリース (2024.4.17) メンタルヘルス予報のバックエンド処理を修正しました。カレンダー画面の表示にかかる時間をより短くするよう修正しました。
- バージョン1.0.3リリース (2024.4.10) メンタルヘルス予報のバックエンド処理を修正しました。これまで1度のアプリ起動につき過去1週間分の予報を更新していたところを、1日分に変更しました。これによりアプリの起動時間を短縮しました。

Android版
- バージョン4.0.2リリース (2025.3.24) 天気情報のページを廃止し、YouTubeチャンネルページに差し替えました。
- バージョン4.0.1リリース (2025.3.3) Googleの仕様変更を受け、Google Fitの連携先としてHealth Connectを利用し、Health ConnectからASHAREへデータを転送するよう仕様を変更しました。
- バージョン4.0.0リリース (2025.2.11) 同月内におけるログインしなかった日の抑うつ・不安スコアの事後入力ができるようになりました。予測処理を改善し、より早く結果が表示されるようになりました。「ASHAREレベル」を導入しました。ログインやフィードバック・結果の入力でポイント・ランクがたまります。チュートリアル画面の表示形式を修正しました。
- バージョン3.0.2リリース (2024.10.31) 「サルーテくんのひとこと」の表示形式と、管理画面上の処理を修正しました。
- バージョン1.0.7リリース (2024.7.19) Android 14 (APIレベル34) 以降を対象とするためのアップデートを行いました。また、身体活動との連携が許可されていない場合に、ログイン時に権限の設定がポップアップされるように修正を行いました。

お問い合わせ

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※[at]を@に変えてお送りください。

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アプリ作成者・研究費の情報

作成者:渡辺 和広 (わたなべ かずひろ)

所属:北里大学医学部公衆衛生学
研究室HP:https://www.med.kitasato-u.ac.jp/lab/publichealth/

作成者の業績などの情報は下記からご覧になれます。
Researchmap:https://researchmap.jp/kzwatanabe

開発者のアプリに対する想い・メッセージはこちらから

アプリのポスト

このアプリは、以下の研究費助成を受けて作成されています。
- 日本医療開発機構 (AMED) (JP21de0107006)
- 文部科学省科研費 (JP20K19671, 24K20247)
- 明治安田厚生事業団 第38回若手研究者のための健康科学研究助成